下世話の作法

ビートたけしが考える、「粋」や「品」の良さについて、いろいろな切り口から、エッセイ風に書かれています。

僕自身、最近転職して、毎日決まった時間に通勤するようになりました。フレックスタイムの導入などで、昔よりは通勤ラッシュは緩和されたと思いますが、それでもやっぱり混んでます。
Train_travel_jakarta_00_m この写真は日本じゃないですが(笑)、通勤ラッシュともなると、みんな本当に心に余裕がない。イライラしているのが手に取るようにわかります。降りる人がいても通路を空けない人、そしてその空けない人にわざとぶつかる人、横から平気で割り込む人、などなど。

つまるところ、「品」というのは心の余裕から来るんじゃないかと僕は思います。だから、お金持ちの人、それも不労所得がある人たちには、普通の人より「品」が見につきやすいのではないでしょうか。お金持ちでも、自ら労働して得ているキャッシュフローが多いというタイプのお金持ちでは、なかなか品というものは生まれにくいと思います。

一方で、「粋」というのは、”やせ我慢”から生まれてくるものではないかと感じます。言い古された言葉ですが、”武士は食わねど高楊枝”という言葉もあるように、余裕がないけれど余裕があるようにふるまうことから生まれるカッコ良さ、これが「粋」ではないかと。

この「粋」というものは、仕事にもあてはまるような気がします。誰でも、自分がやった仕事は認められたいし、アピールしたいものです。でも、自分はこれだけやったんだとアピールするような仕事って、実はそんな大した仕事じゃないことが多い。誰に認められようが、認められまいが、やるべきことを確実にやる。そういうことも、すごく「粋」な働き方なんじゃないかと思います。そして、そういう仕事が、結果として多くの人から認められる仕事になるんじゃないでしょうか。自分への自戒もこめて、そんな風に感じました。

下世話の作法 (祥伝社黄金文庫)

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憂鬱でなければ、仕事じゃない

かなり刺激をもらえた一冊でした。

幻冬舎の見城さんが仕事をする上で、もっと言うと人間として大事にしていることや言葉がまとめられています。そして、その見城さんが書いている内容に対して、サイバーエージェントの藤田さんがご自身の考えをまとめられているという構成になります。

1114719 藤田さんと言えば、芸能ネタで恐縮ですが、以前女優の奥菜恵さんと結婚し、その後離婚されたということで、覚えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。僕自身も、本書を読むまでは、大変失礼ながらIT系のイケイケ社長くらいのイメージしかありませんでした。

が、しかし、本書を読むと一見華やかに見える表面の裏では、本当に辛酸をなめるような苦労や努力を重ねてこられているというのがわかります。ネットバブルが弾けたいまでも、着実に成長している陰には、やはりなみなみならぬ努力が隠されているということです。

で、見城さんの言葉は、本当に深い。深いというか、もっというと本気の人間からにじみ出る凄みを感じます。

小さなことにくよくよしろよ

スムーズに進んだ仕事は疑え

ふもとの太った豚になるな。頂上で凍え死ぬ豹になれ

憂鬱じゃなければ、仕事じゃない

良薬になるな。劇薬になれ

男子たるもん、最後の血の一滴が流れるまで、戦い抜け

こういった言葉に込められた思いを、本書ではじっくり読むことができます。僕はこの本を本屋さんで立ち読みして、すごく良いなと思ったものの、その時は藤田さんのイメージが上記した程度しかなかったので買わず、数日後、また本屋で立ち読みするも買わず、3度目にこれだけ気になるメッセージが書かれた本を買わないわけにはいかないなと思って買いました。

僕のように、なんとなくイメージで買っていなかった人は、ぜひ買って読んでみてください。ものすごく刺激的なメッセージが込められている本です。

憂鬱でなければ、仕事じゃない

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NHKラジオビジネス英会話―海外勤務・大滝怜治編

私の知人に、海外留学経験もないけれど、きちんと英語で電話会議もし、ドキュメントも作って仕事をしている方がいます。仕事で常時英語を使っている訳でもないので、仕事で日々英語が鍛えられているという訳でもなさそうです。そういった方に、どうやって英語を勉強したのか質問してみると、NHKラジオ英会話を毎日きちんとこなしているというケースが多いように思います。

が、ずぼらな私には、とても毎日コンスタントにやり続けることは無理です。
そして、毎日決まった時間にラジオを聞くなんてもっと無理です。。

そんな私が、目を付けたのが本書です。

NHKラジオで2002年4月から2003年3月まで放送されたNHKラジオ英会話26回のレッスンが収録されています。これなら、自分なりのペースで勉強することが可能です。

まだ、幼児レベルの域を出ない私の英語ですが、おそらく上達のための手法は、
 ・シャードーイング(英語を聞きながら、自分が聞きとった英語を同時に話す)
 ・ディクテーション(聞きとった英語を全部書きだす)

の2つです。

良くテレビで、聞き流すだけで英語が上達、なんてやってますが、僕はとても信じられません。その理論が本当なら、良く聞いている洋楽の歌詞がぺらぺらとしゃべれるようになるはずですが、そんなことはないですよね。

リスニング上達のためには、きちんとスクリプト(聞き取りをするための英文が書かれた文書)がある音源を、繰り返し聞き、聞き取れないところをスクリプトで確認して、再度聞くというサイクルが欠かせません。

かなりストイックな本ですが、「究極の英語学習法K/H System (入門編) 」などは、シャードーイングをする上で非常に勉強になるのではないかと思います。この本では、シャードーイングを軽いノリでやるのではなく、完コピするまで、ねちねちと繰り返しシャドーイングすることを推奨しています。半ば暗記してしまうレベルまでシャードーイングをすると、単にリスニングが良くなるだけでなく、多く英語表現も暗記することになり、自然とスピーキングも上達することになります。

さて、やるべきことはわかっているのですが、なかなか継続的にできない、というのが私です。継続するための学習法を学習するところは始めないとダメですね(笑)

NHKラジオビジネス英会話―海外勤務・大滝怜治編 (海外勤務・大滝怜治編) (NHK CD Book)

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体制維新 - 大阪都

年末、実家の大阪に帰省するので、良い機会だから読んでみようと思い、購入してみました。以前にも書きましたが、私自身、政治学科卒ですが政治のことは知識もない、興味もない、というかなり無念な人間です。。読んだところで、気のきいた感想は特にありません(笑)

Rc_service 大阪都構想、といっても正直良くわからなかったのですが、本書で橋本さんが面白い例えをされていました。ちょっと長いですが引用してみます。参考にNECさんのサイトから拝借してきた、システムの概念図を左に掲載しておきます。

パソコンにたとえると、ソフトはOSに合ったものしか動かないですよね。OSがウィンドウズ95のままのパソコンでは、いまのウィンドウズ7用の最新のソフトは動かない。同じように、140年にできた行政の仕組みを前提にしてできる政策なんてたかが知れているですよ。明治時代にやればよかったような政策程度しかできないんです。

 明治から平成に、世の中がガラッと変わったのに、昔のシステムに対応したソフトしか動かないような体制になっていますから、真の意味で日本の世の中を変える、世界に通用するような政策はどうしても実現できない。ですから、まずはメカニズム、OSのシステムのところをガラッと、現代に合う仕組みに変えなくてはいけないと思うんです。

わかりやすいです。。他の箇所は読んでも完全に忘れてしまいましたが、橋本さんが大阪都構想で何を実現したいのかは、この説明で良くわかりました。

通常、パソコンのユーザーはOSが何かとかは、あまり気にしないことが多いですよね。どんなアプリが使えるかとか、インターネットはできるのかとか、「何ができるのか」に着目しがちです。で、この「何ができるのか」=政策、という構図なので、多くの政治家は普通の人にわかりやすい「政策」のことしかアピールしない訳です。子供手当とか高速無料化とか。Windows95のパソコンで、通信環境もダイヤルアップなのに、めちゃくちゃすごいアプリ開発しますよ!って普通の政治家がアピールしているとすると、これは或る意味詐欺に近いですよね。

でも、橋本さんは、根本的な仕組みを変えないと、そもそも抜本的な政策なんて実現できないということをおっしゃってる訳です。深いです。。もちろん、新しいことにチャレンジする訳ですから、絶対に上手くいく保証はないし、大きな痛みも伴うと思います。座して死をまつか、打って出るのか、ということだと思います。

私自身、大阪出身ですが、東京に来てから大阪に戻ると、やっぱり大阪の元気の無さが肌身に感じられます。かつての東京⇔大阪という構図から、大阪はすでにただの地方都市になりつつあるように思います。システムも同じですが、バックアップという観点で、東京に何かあったときに、日本を支えられるエンジンとして、大阪の復活は必須でしょう。橋本さんには是非がんばって頂きたいと思います。

体制維新――大阪都 (文春新書)

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ファントム・ピークス



年末年始は、あまりビジネス書を読む気がしなかったので、小説を乱読。年始の混雑する新大阪駅で購入。いつも通り本につけられている帯を見て、手に取りました。下記写真はまたまたネットから拾ってきました。ありがとうございます。
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あの、宮部みゆき 氏も絶賛。そして、20万部突破。本をこれだけ読んでる割に驚くほど知識が薄いというのが、私らしいところではありますが、20万部というのがどれほどのインパクトなのかわかりません。まあこれだけ大きく強調しているところを見ると、それなりの数字なのでしょう。

そして、本の裏面を見て、あらすじを読みます(Amazonより拝借)

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。三井周平は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う周平たちをあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?稀有の才能が遺した、超一級のパニック・エンタテインメント。

これは、結構面白そうだなと。遭難場所から遠く離れた場所から発見という点や、連続して事件が起こっている点、など、なかなか面白いミステリーではないかと思いました。

が!

読み終わってから気づきましたが、「パニック・エンタテイメント」なんです。ミステリーではなかったんですよ。

もちろん、これだけ多くの方に読まれているだけあり、話としては面白いです。でも、正直読んでいても、何のサプライズもありませんでした。むしろ、サプライズがなかったことにサプライズしたような感じです。読んでいる間も、こういった普通のストーリーに見せかけて、実は最後にとんでもないどんでん返しがあるんだろ!って思いながら読んでたら、そのまま終わってしまいました。。

繰り返しますが、読み物としては面白いです。ただ、ミステリー的なものをイメージするとちょっと期待外れというところでしょうか。

phantom:幽霊のような、実体のない、錯覚の、実在しない
peak:山頂、山

ファントム・ピークスを翻訳すると、幽霊のようなというのはあまりぴんとこないので、「実体のない山」「実在しない山」という意味になるのでしょうか・・。

ファントム・ピークス (角川文庫)

で、全然話は変わりますが、最近エアコンとホットカーペットだけでは寒くて仕方ないので、本日より電気ストーブを導入しました。家電量販店に行きましたが、すでに店頭では在庫切れのようなので、結局ネットで購入しました。本当は物を増やしたくないので、ずっと我慢していたのですが、これは結構お勧めです。昔の電気ストーブと違って、かなり遠くまで暖かく、芯から暖まる感じです。

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