パーツ、パーツはすごく面白い内容なのに、全体としては何を言いたいのかわからない、という印象の本でした。もともとカルチャーセンターでの講義をベースとして書かれていることに原因があるように思います。でも、読後感は悪くないです。
個人的にすごく面白かったのは、
・大事な決断はなるべく先延ばしする、決断しないで良いようにする
・個人の視点ではランダムに見える事象も、神の視点では必然
という2つです。詳しくは本書を読んでもらう方が良いと思いますが、いろいろと新しい視点が得られる本だと思います。
●気になった言葉
「一般に、悪い出来事は連鎖反応のように続いて起こるというが、実は良い出来事も、そうと自覚しないだけで、やはり同じように続いて起こっているのかもしれない。・・・たとえば、自分の赤ちゃんが男か女かは基本的にランダムで予想することができない。しかしながら、世界中どこでも男女の出生比はだいたい同じで、ほぼ50%ずつに集約されことになる。一つひとつはランダムだけれども、大局的に見ると比率はつねに一定なのだ。つまり、すべては偶然だけれども、視点を変えると、大きな必然が浮かび上がってくるわけである。神の目から見たら、すべては必然で、物事は何もかも決まったとおりに運ばれている、と考えることもできるだろう。」
「ここで、まず、何よりも大切なアドバイスは、自分の身に大きな問題が起こったとき、できるだけ自分で選択しないように心がけよということである。・・・まず相手に選択させて、自分はそれを見てから判断するというのが、失敗しないコツでもある。」
「W・ジェームズも、「人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである」と述べている。」
「矢沢永吉氏は次のように答えている。・・・「あのね、40くらいになったら「自分ってどういうやつなんだ?」って考えるじゃないですか。僕はね、なんでこんなにがんばって走ってこられたのかと思ったの。それはね、なにか一つ掴んでカタチにしたら、すべてが解決できると思ってたから。僕はずーっとどこか寂しかったんだけど、その寂しさも、成功したりお金持ちになったら、全部クリアにできると思ってた。みんなが振り向いてくれるこの位置にまでいけたら、不安な部分もクリアになると思ってた。ところが、ちっともクリアにならなかった。飯が食えるようになって、いい車転がして、俗にいう表面的な成功というのは、27で手に入れましたよ。だけど、ちっともハッピーじゃないの。なんで?神様、僕に言ったじゃない、成功手に入れたら、今までの不安なこともクリアにしてくれるって。「なんで?」って思ったとき、「気持ちがいい」とか「ハッピー」というのは、別のレールがもう一個あって、それは仕事で手に入れたり、成功で手に入れるものではないんだ、ということに気づいたんですよね。そのときからです、「幸せってなんだろう?」って真剣に考え始めたのは」
→偶然のチカラ (集英社新書 412C)
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